闘病日記③（娘の指摘） - がんとうつを経験した会社員がうつの根絶を目指すブログ

ある休日の朝、ソファにもたれながらリビングの床に座り、足をまっすぐ投げ出す体勢でタブレットを操作していました。しばらくして、当時2歳半だった娘が起きてきました。

娘は近寄ってきて、私の右足裏を指差して、「パパ、くろ」と言ったのです。

一旦は、加齢によるシミだろうと自分で結論づけたのですが、娘の指摘で再び気になり始めました。シミの部位や特徴を元にネットで検索してみると、皮膚がんの一種である「悪性黒色腫（メラノーマ）」の可能性があるとわかりました。

これまで健康体で来た自分にとって、がんの疑いがあるということは、受け入れ難い現実でした。足の裏という場所、大きさ、不定形、濃淡…すべてが悪性黒色腫の特徴に符合するものの、日本人の場合、年間に10万人に1人という低い発症率なので、何かの間違いであって欲しいという気持ちで一杯になりました。

自分の不摂生等が原因であれば、まだ受け入れざるを得ませんが、この悪性黒色腫は原因がはっきりしていないようです。何で自分が…？　治るのか？　仕事はどうなるのか？　そもそも生きていられるのだろうか…？　家族には何と言えばいいだろう…？

様々な不安が頭を埋め尽くす中、翌週会社近くの皮膚科に行こうと決心しました。