仏教はうつをも救うか
私のうつ最悪期に頭を「死にたい」は、うつの苦しみから解放されたいという意味なので実行することはないのですが、なぜ「早く治りたい」ではなくて、「死にたい」と思ってしまうのか不思議でした。
あくまで私の考えですが、うつの時は脳の処理能力が低下しているので、肉体の機能を制御し恒常性を保つだけでも精一杯の状態。肉体を消すことで、脳は負担を逃れたいと思っているのではないでしょうか。そう考えると、うつは脳のSOSであり、脳の負担をとりあえず生命維持だけにしてあげることがうつの回復に役立つ気がします。
うつはストレスが原因でなる人が多いですが、同じ状況でもうつになる人とならない人がいます。脳のストレス耐性が個々人で違うこともあるでしょうが、状況の捉え方で脳の負担が異なり、うつになりやすい/にくいに影響しているのではないかと思います。
状況の捉え方は一人一人の性格が影響しますが、心がけで変えられます。よく言われますが「変えられない過去や人は、変えようとしない」とか。今後自分が出来ることに集中すべきと頭では理解しているつもりでも、モヤモヤと気になりがちです。
こうした執着を捨てるというのは仏教の教えでもあるようですから、仏教的な考えというのはうつの回復に役立つような気がします。