がんとうつを経験した会社員がうつの根絶を目指すブログ

右足裏の皮膚がん(メラノーマ)と反応性うつ病を経験した私が、うつの根絶を目指して綴ります

即時効果を期待しない

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一般的な人の特性として「損をしたくない」というのがあります。

勿論誰しも損をしたくないというのは当然なのですが、同じ1万円でも得るのと失うのでは心へのインパクトは失う方が大きいそうです(プロスペクト理論)。

ここからは私の推測ですが、うつ状態だと、これがより強まる気がします。何かを得た時の嬉しさはあまり感じられず、失った時のつらさはより強く感じるのです。

例えば、散歩を始めとする軽い運動はうつに良いとされていますが、運動してもすぐに効果を感じない場合、「せっかく運動したのに」という心理的コストが大きく感じられて、損した気分になるのです。

ここで、「運動は面倒だけど、お金かかるわけじゃないし散歩くらいやってみるかぁ。効果無くても体に悪いわけじゃないし」と大らかに考えられる人は回復が早くなる可能性が高まります。更に言うと、「うつの回復に良いとされていることなら何でもやってみる」という姿勢が良いような気がします。もちろん法外なお金がかかったり、怪しげな方法にすがるのはダメですよ。

とはいえ、こうしたポジティブな心的姿勢になろうとする気力まで奪っていくのがうつなので、最悪期を乗り越えた後に、敢えて自身に負荷をかけていくのが良いと思います。軽い有酸素運動を続けていくと、短時間でもうつを忘れることが出来ますし、達成感も良い効果をもたらします。

ある時振り返ると、運動が良かったのかなぁと思う日が来ますよ。

地道な積み重ね、私も応援します。