闘病日記⑤(慈恵医大へ)
会社近くの皮膚科での初診から一週間後、紹介状を持参して慈恵医大に行きました。
私の順番が来て、診察室に入ると7~8人の医師がいました。年配の医師(後に主任教授と分かりました)が診て下さり、後で少し下の医師が手術の計画を説明してくれました。
現時点でのガンのステージは不明だが、おそらくはⅠ~Ⅲ。手術は2回で入院期間はそれぞれ3週間程度。1回目の手術でガンの部位を切除し、人工皮膚を貼付。肉の盛り上がりを待って、2回目の手術で鼠径部(そけいぶ:足の付け根部分)から皮膚を移植するというものでした。
日帰り手術で…と思っていた私の期待は大きく裏切られた上、ステージの説明の際には「5年後生存率」というショッキングな言葉も聞きました。仕事、家族はどうしたらよいのか…そもそも自分はどのくらい生きられるのか?
色々なことが頭を渦巻きながら、慈恵医大を後にしました。
それにしても、紹介状の「御机下」という敬称は知識として知ってはいたものの、実際に使われているのを初めて見ました。医療業界では普通なんでしょうか。