がんとうつを経験した会社員がうつの根絶を目指すブログ

右足裏の皮膚がん(メラノーマ)と反応性うつ病を経験した私が、うつの根絶を目指して綴ります

闘病日記⑥入院まで

ステージは不明ながら皮膚ガンであること、入院、手術が必要であること、そして確率は不明ながら、数年で死亡する可能性があることを知り、現実を受け止めきれずに慈恵医大を後にしました。職場に戻る途中、妻や両親、妹に連絡をしましたが、私と同様皆突然のことでショックを受けていました。

 

入院期間が3週間×2回と長いため、上司には全てを話しました。私の不在時にカバーをしてもらう部下に仕事を引き継ぎつつ、「もう自分はこの職場に戻って来れないかもしれない」という不安感が常に頭を離れませんでした。親しい取引先の人にも入院のことを話しましたが、皆一様に心配してくださるものの、そうした心遣いが私の不安を増幅させました。

 

私の罹患した皮膚ガン(悪性黒色腫、メラノーマも言うそうです)は黒いシミができるものの、他の臓器等に転移しない限り、痛みは全くありません。「自分は本当にガンなのだろうか?」という疑念を持ちつつも、「足への衝撃でがんが悪化したらどうしよう」という不安感で趣味のランニングもあまり出来なくなってしまいました。

 

納得いかなかったのは、皮膚ガンに罹患した理由が分からないということです。まだ解明されておらず、増してや不摂生や不注意でも無い…自分に落ち度がないのになぜこんな目に遭うのか…と思っていました。更にガンになってからも、何ら自分の努力で治すことも出来ない。

 

自分の無力さを思い知らされたと共に、「受け入れる」ということを学ばされた期間でした。