うつはつらいよ
私が体験したのはいわゆるうつ病です。
明確なストレス要因があり、そのストレスでうつになったので「反応性うつ状態」という診断名でした。
うつ病は辛いです。
私のケースでは、頭の中に異物があるような違和感があり、外側からは締め付けられるような感覚。
そして、高熱が出た時のようなだるさで、「とにかくしんどい」のです。
更に、何かをしようという意欲を根こそぎ奪われるので、結果として1日中ベッドに横になってしんどさに耐えることになります。
外出はおろか、ベッドから離れることさえも相当苦労します。
こうした身体的なしんどさに加えて、精神的なしんどさもあります。何も考える余裕が無いのにも拘らず、です。
①仕事が出来ないという罪悪感
②早く治さねばという焦燥感
③そもそも治るのか、仕事に戻れるのかという恐怖、不安感
これら①~③に脳がじりじりと焼かれていくようなしんどさにも、毎分毎秒耐えなくてはなりません。
また、上述した身体的、精神的しんどさは、周囲に理解してもらい難いという側面もあります。
熱が出るわけでなく、出血するわけでもない。血液検査の値に異常が出るわけでもありません。
会話の反応スピードが低下したり、目に生気が無くなる他は外見は何も変わらないのです。
なので身近な人でさえ、何がしんどいのかわからない。でも風邪のように数日で回復することもない。
仮病を疑われることもあり、そうなると孤立・孤独感にも耐えなくてはなりません。
周囲に無理解の人がいれば、偏見とも向き合わなくてはなりません。
今後の私の体験記で、うつになる人がゼロに、もし現在苦しんでいる人がいれば少しでも楽になれば嬉しいです。
統計は無いでしょうが、うつによる経済損失って大きいと思うんですよね。
私が体験した、皮膚がん(メラノーマ)は予防しようもなかったですが、うつは予防できます。そして治ります。
更に社会的にうつに対する理解が進めばもっと嬉しいです。