がんとうつを経験した会社員がうつの根絶を目指すブログ

右足裏の皮膚がん(メラノーマ)と反応性うつ病を経験した私が、うつの根絶を目指して綴ります

うつ最悪期に唯一読めた本(漫画)

f:id:jikei_nyuuin_seikatsu:20210314170328p:plain

うつの最悪期にはもちろん、うつになる前にも「生きる意味」について考える機会が多くありました。大学を卒業してから、仕事中心の人生を送ってきて、そこそこやってきたとは思いますが、どうも心からすっきり納得がいく境地に達することが出来ずにおります。

メラノーマになった際には、シミのサイズが15㎜×35mmと大きく、死の可能性も示唆されましたが、"何が何でも生き延びてやる"というようなギラギラした意思はなく、"働けない状態で生き延びるのは家族や周囲に迷惑だから嫌だなぁ"くらいの思いしかなかったです。

うつの最悪期には、死にたいというより、”このつらさから一秒でも早く解放されたい”という気持ちでした。とはいえ、海外赴任中だけに、家族だけでなく死ぬと会社等にも迷惑がかかりますので、"迷惑をかけたくない"という気持ちが上回りました。

そんなうつ最悪期の中で、唯一読めたのが、「天―天和通りの快男児 全18巻 完結コミックセット (近代麻雀コミックス)」でした。麻雀漫画なのですが、かなり異色な漫画です。麻雀そのものよりも、心理描写に重点を置いたもので、16~18巻は麻雀すらせず、安楽死を背景に麻雀で戦った仲間や相手と人生や死について語り合うというもので、他のサイトでも多く紹介されています。

この16~18巻は私が今まで読んだ本のどれよりも深く、分かりやすく人生や死について描かれており、名言のオンパレードです。この本に描かれている通り、生きていけば自分の人生に納得がいくのではないかと思うのですが、なかなか上手く行きません。

私は麻雀のルールを知っているくらいで実際には殆どプレーしませんが、かなりハマりました。ですので、麻雀を知らない人にも、人生指南書?としてお勧めできます。個人的には、赤木-ひろゆきの対談が1位で次点が原田-ひろゆきの雑談です。