がんとうつを経験した会社員がうつの根絶を目指すブログ

右足裏の皮膚がん(メラノーマ)と反応性うつ病を経験した私が、うつの根絶を目指して綴ります

許さないけど、思い出さない

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公私を問わず、誰しも嫌な目に遭ったり、腹の立つことを言われたりしたという経験があると思います。そうした不快だったり、つらい経験によってうつで苦しんでいる方もいるかと思います。個人の性格によって、不快な経験、つらい経験をしても、短期間で心の折り合いをつけられる人もいるでしょうし、長期間モヤモヤとした消化不良的な感情に悩まされる人もいるでしょう。

私の場合は、モヤモヤとしたマイナスの感情を引きずり…しばらくしてから、考えるのが面倒になって「もういいや」と思えて初めて気持ちが切り替えられるという感じなので、どちらかというと後者のタイプです。

しかし、うつになってからは、過去のことや他人のことについて気にしないよう努めました。過去から教訓を得ることは出来ますが、過去の出来事そのものは変えられません。そして他人もまず自分の思い通りには動いてくれません。

とはいえ、「理屈では分かるけど簡単には割り切れないよ」と思う方が多いと思います。では、例え話ですが、ばあなたに嫌なことを言ってきた人が、あなたに土下座せんばかりに謝ったら、気持ちが晴れるでしょうか。

多分謝罪は受け取るものの、すっきりと気持ちが晴れることも無いと思います。過去にに起こった出来事を無かった状態に戻すことはできません。現実には、あなた嫌なことを言った当人でさえ、そのこと自体を忘れて日々を送っている可能性もあるでしょう。ますます腹立たしいですよね。こうして考えると、あなたがモヤモヤとした感情を抱え続けるのは損なのです。

なので、不快な経験を受け入れたり、嫌なことをいう人を許すことは出来なくても、「他のことに没頭して、なるべく思い出さない」というのはいかがでしょうか。最初は難しいですけど、運動、料理、音楽等自分が没頭できることをいくつか見つけるのです。私もなかなか気持ちの切替えが下手なのですが、一緒に出来るようになりましょう。

嫌なことを言う人のためにあなたの貴重な時間と感情を消費するのは勿体ないです。

そしてそんな人のためにうつで苦しむのはもっと勿体ないです。